「患者さんの声」で創りました!〜「バンダナ帽」〜 筆者:大石佳能子 社長 大阪で、20年間専業主婦をしていた友人(松村敦子)が、 突然 起業した(有限会社アクティア)。 事業内容は「患者さんの声」を取り入れた「入院用衣料」の製造販売。 といっても、まだ帽子(「バンダナ帽」)くらいしかないが、 患者(特に女性)の気持ちが分かった、なかなか工夫に 富んだものが出来上がっている。 −中略− 帽子は、バンダナ風になっており、後に出ているシッポを 引っぱると、簡単に頭にピッタリおさまる。 抗がん剤を使用して髪を一気に失った患者さん・髪の毛が ボサボサのまま、お見舞客の前に出るのが憚られる患者 さんのために作ったという。 −中略− この話を聞いた時、専業主婦から いきなり起業家とは随分 思い切ったことをしたものだ、と思った。 しかし、よく考えてみると 主婦は、家族に病人がいると殆ど 付きっきりになる。主婦は、もともと最も「患者さんの声」に 一番近いところにいるのかも知れない。 友人(松村さん)の場合も、是非がんばって欲しいと応援 している。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * <筆者のプロフィール> (株)メディヴァ 社長 大石佳能子(おおいし・かのこ) 大阪出身。 大阪大学法学部(ハーバードMBA)卒業。 マッキンゼーを経て、医療実現を目指して (株)メディヴァを創業。 医療コンサルタントとして活躍。 出産経験から患者視点の医療がないことを 痛感したことが原点。 |