「患者さんの声」で創りました!〜「バンダナ帽」〜

大石佳能子 社長                  筆者:大石佳能子 社長

大阪で、20年間専業主婦をしていた友人(松村敦子)が、 突然 起業した(有限会社アクティア)。

事業内容は「患者さんの声」を取り入れた「入院用衣料」の製造販売。

といっても、まだ帽子(「バンダナ帽」)くらいしかないが、 患者(特に女性)の気持ちが分かった、なかなか工夫に 富んだものが出来上がっている。

  −中略−

帽子は、バンダナ風になっており、後に出ているシッポを 引っぱると、簡単に頭にピッタリおさまる。

抗がん剤を使用して髪を一気に失った患者さん・髪の毛が ボサボサのまま、お見舞客の前に出るのが憚られる患者 さんのために作ったという。

  −中略−

この話を聞いた時、専業主婦から いきなり起業家とは随分 思い切ったことをしたものだ、と思った。

しかし、よく考えてみると 主婦は、家族に病人がいると殆ど 付きっきりになる。主婦は、もともと最も「患者さんの声」に 一番近いところにいるのかも知れない。

友人(松村さん)の場合も、是非がんばって欲しいと応援 している。

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<筆者のプロフィール>
(株)メディヴァ 社長
大石佳能子(おおいし・かのこ)
大阪出身。
大阪大学法学部(ハーバードMBA)卒業。
マッキンゼーを経て、医療実現を目指して
(株)メディヴァを創業。
医療コンサルタントとして活躍。
出産経験から患者視点の医療がないことを
痛感したことが原点。