【コラム】奥さん(ワイフ)とコンパニオンアニマル(デイジー君)の話

私の お友だちで、
カリフォルニア在住歴が35年の
「60歳代 仲良し夫妻」がいらっしゃいます。
「いらっしゃいます」と言っても 数年前に
奥様(=容子さん)のほうは、不治の病で逝去されました。
そんなわけで、大きい家に
愛犬「デイジー君」と「ご主人」が残され、
「お2人暮らし(=1人と1匹)」で 今日に至るです。

実は「デイジー君」が、この家で飼われることとなったのは
容子さんの病気が きっかけだそうです。

聞くところによると(=ご主人の話では)、
家の中を 犬がチョロチョロ動き回ったり、
エサをやったり、じゃれ付いて来たりすることで
闘病中の妻も きっと気が紛れ、気分転換を図ってくれるだろう、
との優しい ご主人の思いから、犬を飼う決心をされたそうです。

そ・し・て・今は、「お2人暮らし(=1人と1匹)」です。

奥様が、お亡くなりになった後になって
ご主人が、初めて ひとから聞いて知ったことが あるそうです。
そ・れ・は…

◇以下は、ご主人の話◇
〝最近、私は「ワイフ(=妻)の友だち」と会った。
彼女から、生前のワイフの話を聞かされた。
「容子さんはね、あなたが一人ぼっちになった時に
寂しい思いを するんじゃないかと思って、
デイジーを飼うことに決めたそうよ″と。

それを聞いて、僕は 大泣きした。

あれから数年が経った今日、
デイジー君が、虹の橋を渡りました。

<追記>
犬種キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは心臓が弱く、平均寿命は14歳と言われています。
最近では足腰も立たなくなってきたので、そろそろかな、と思っていました。
医者からも時期が近いと言われていたので、ある程度の覚悟はしていましたが、
今日がお別れの日になるとは思っていませんでした。
もう少し一緒に時間を過ごしたり抱っこしたりブラッシングしたりしたかったです。
本日、腹水のドレインに行くつもりでしたが、医師から時が来たと言われました。
デイジーは平均寿命を少し越えることができました。
デイジー、よく頑張ったね。
たくさんの思い出をありがとう。家族やシェアハウスさん、ゲスト、家に来られた絵画や音楽、ビジネスの友人たちに、
デイジーはたくさん可愛がってもらいました。ありがとうございました。 Fin//